短気でごめんなさい。
こんにちは。
雑食系恋愛ジャーナリストのおおしまです。
前回、 相席屋に来店したおおしまは、相席となった飲食店関係のアキさん(33)歳の勝手な発言にイラ立ち、ついつい優しい口調でケンカをはじめてしまいました。
一度は落ち着いた関係ですが、再び会話には不穏な空気が…
ところで、相席屋の料理ってどんな物があるのかなーと見ていくと、ポテト、唐揚げ、うまい棒!
と、安い居酒屋メニューが並ぶ感じです。決して期待してはいけません。
デザートなどが並ぶなか、ちゃんと糖質制限メニューも選べますよ。
シーザーサラダに鶏皮ポン酢、生ハムにたこわさ。
味はまあマズくはないけど美味くもない。
っていうか、
美味しさは何を食べるかよりも、誰と食べるかで決まると思う今日この頃。
そしてこの食事がすごく不味く感じる……その理由はそう、
目の前には面倒くさい男、アキさんがいるのだ。エルメスのスマホケースを使っているあたり、ブランド志向が強い方なのだろう。マイルドヤンキー層とでもいうところだろうか。
おっと、ディスりモードが漏れちゃった☆
一度ケンカの火がボッとつきかけて鎮火された酒の席。荒れ模様はひと落ち着きし、お互いの仕事の話などに話題はうつっていくのですが、ぶっちゃけヤンキー層と元中二病こじらせ系の私に共通の話題などあるはずもなく、
「私、前に足立区に住んでたんだー」
「足立区ってヤバイよね(治安とかイメージとか)」
なぜか住まいの話になったら、足立区をディスられ
「月島行ったことある?」
て聞かれたから、Aちゃんが
「あるある」
と答えると
「美味い店ってわかる?知らないでしょ?
行ったことないでしょ?
ホント行列なのに美味くない店沢山あるからね…」
「ある」と回答したAちゃんを軽くマウントし、なぜか月島ディスりまで始める始末。
店員さん、
この人チェンジー!!!
ちなみに相席屋にはチェンジシステムが一応あります。
「この人嫌だな…」と思ったら、さりげなく店員さんに伝えるとチェンジしてくれるか、札を持って退店するかのどちらからしいのですが…タイミングを逃してアキさんの俺話に延々付き合う私。
そこで第2ラウンドのゴングが鳴り響きます。
カーン!!!
何がキッカケかは忘れました。確か美味しい店の話から外食の話しになってからの、アキさんの発言です。
「ていうかさ、
彼女とデートしたら全額奢るでしょ?」
またかよ!奢り話。
どんだけ奢りたいんだよ!
アキさん、今度は対象を合コンから彼女に変えて、奢り論を展開するではありませんか。
「えーそうなんだ!!男気ある〜」
同じあやまちを犯してなるものか…。
私は先ほどの殺しフレーズ”男気”を連発してその場をやり過ごします。
「男気あるっていうか、当たり前だろ!そりゃ財布がピンチの時は半分出してっていうけどさ、デート代は普通男が出すだろう」
「凄い!男気ある〜〜〜」
(私、なんでお金もらってないのに接客モードなんだろう?)
「男気あるか?普通出すだろ?な?」
タロウ「そうですね!出しますね」
※タロウさんは部下なので、上司の発言を否定できない。
「えー凄いいいい」
(あーもーつーか面倒くせえ)
私、またしてもイライラしてしまいました。奢るとか奢られるとか、そんな話はカップル間で異なる問題です。
そもそも私は男性がずっと金銭的負担を背負うお付き合いを、長い目でみていいとは思えない派です。
なぜなら結婚したら、奢りモードは必然的に終了するんです。
常にごちそうされる状態に慣れた女性というのは、奢られなくなったら相手に対してマイナス要素を増やす可能性が高い。ということは、結婚したのを後悔する可能性が高まるということです。
流せ。流すんだおおしま……
「すごーい!」
「男気だねええ」
「さすがですねーーー」
「でもさ……
全額奢るって、いつもやってたら大変じゃない?」
だってちょっとしたゴハンとかデート代とか、何でもかんでも出すんでしょ?」
私のこと、揚げ足女と呼んでください。
「それにさ、ずーっとその状態でお付き合いしてて、結婚したらどうするの?
結婚した後もずっと男が払い続けるってなんか違う気がするなー」
私はなぜ、こんな意地悪で面倒くさい事を自分から振ったのでしょう。
それはアキさんからの軽いディスりにイライラしたのもありますが、彼の話から自分の苦い結婚生活を思い出したからかもしれません。
私は20代前半は、それはそれは金銭的にだらしのない女でした。今も浪費家であることは変わりませんが、支払いは基本的には男性がしてほしいと切望していたように記憶しています。
しかし、1回結婚し、お財布を合体させて、自分の収入の少なさを痛感させられる経験をしました。
「お金を払った方が偉い」という考えを持っている人が、世の中には沢山いるということを痛感しました。
その後離婚し、自分の少ない収入で生きていくことで自信と、お金の大切さをやっとつかんだのです…って、遅いんですけどね!
多分18歳から水商売とかやって、贅沢させてもらっていたツケなのです。
話がズレました。「結婚した後の事を考えると、彼女におごり続けるのはちょっと大変では?」とメンドウな話になると知りながらも、私は突っ込まずにはいられませんでした。
「え!?でもさ、
子供ができたら奥さんは仕事辞めるじゃん?
そしたら俺が奢るしかなくね?」
「辞めるかは人それぞれでしょ。」
「ていうかさ、
結婚したらそもそもお財布はある程度合体されるんだから、
奢るおごられるの概念じゃないでしょ」
バサリ!!
「え、そういうもん?そういう話?」
タロウさん「まあそうですね…」
「ていうか、でもデートの時にちょっとイイトコロに飲みに行って、お会計の時にワリカンとかしなくね?」
「それはそうかもね」
「でもデートっていったって、
コンビニ行くこともあるし、
映画行くこともあるし、
カフェに入っても奢るって凄いね?」
「それはその時でしょ。なーなーな感じよ」
「それ奢ってないじゃん!」
バサーーッッ!!!
文字に起こすと、自分はなんて小姑なんだろうと反省の気持ちがわき起こります。
ただ、「奥さんが子供を持って仕事をやめたら、俺が奢るべき」という主張が、どうしても気にくわなかったんです。
それは、奢るのではなくただの役割分担の話であると。
つまり
家族と家庭を支える仕事<外で稼ぐこと
という価値観を無意識に持っている人だなと思ったら、ケンカを買わずにはいられませんでした。
一応笑顔で私は話していましたが、タロウさんとAちゃんはヒヤヒヤ。
本当に二人には申し訳ない……。
「アキさん、呼び出しの電話が…」
お互い笑顔で険悪なムードが漂う中、次の用事があるからとタロウさんがアキさんを促します。
その呼び出しが空気を読んだためのものかはわかりませんが、セコンドのタオル投入により、
私は戦いに勝利しました。(そうなの?)
帰り際、ありがとうございましたと苦笑気味にタロウさんがショップカードを渡してくれました。
「ありがとうございました、よかったら食べにきてください」
「ありがとうございます☆」
って、行けるかあああああああ!
K区飲み屋街で有名な駅のもんじゃ屋
おおしまは出入り禁止!!!
初の相席屋デビューは、忘れられない思い出となったのでした…。
Aちゃん、本当にありがとう。ごめんなさい。
みなさん、相席屋はとってもエキサイティングで楽しいお店でした。是非足を運んでみてくださいね☆
[終わりの告知]