こんにちは。
雑食系恋愛ジャーナリストのおおしまです。
木曜日は仕事を終わらせてから、映画「海街diary」を観ました。
方々から絶賛されているし、日本アカデミー賞とかも受賞されていて注目度高いですよね。
個人的に、主役を張れる美人女優を4人も揃えてるなら、いいモノが出来て当たり前だろう…くらいに屈折した気持ちを持っていたものです。
ざっくりあらすじを書くと、
両親の離婚後、祖父母の持つ鎌倉の家に住まう三姉妹(長女:綾瀬はるか、次女長澤まさみ、三女夏帆)。実の父が亡くなったということで、腹違いの四女すず(広瀬すず)を引き取り、女4人で暮らしはじめる家族の物語。
それぞれ父親や母親にシコリを残しつつも、すずと一緒に住まうことで、新しい家族を築き上げていく1年間の物語です。
鎌倉の美しい風景と、美女。そしてシラスが美味しそうな本作ですが、開始早々ある事にきづきました。
あぁ…
美しい姉妹モノを観るには、
私は姉妹のリアルを知りすぎている。
胃がずーん。
私は三姉妹の真ん中子。よくも悪くも…というか、姉妹の悪い部分を知りすぎているんですね。
立場的には長澤まさみ演じる次女の佳乃的なポジションになるわけですが、まーお姉ちゃんとのやり取りには、だいぶ「わかる〜!っていうか、思い出したくねえ!!!」みたいなシーンが山盛りです。
姉の洋服を勝手に借りてケンカになるとか!
年の近い姉妹であれば、絶対に経験があるはず。映画では妹の勝ちだったけど、だいたいリアルでは妹が負ける。
相手の痛いところを指摘して、怒らせるところとか!
私もお姉ちゃんも口が悪く気性が荒いので、よくやってました。そしてガチ喧嘩!
妹に先に風呂に入られてブチ切れるところとか!
女姉妹って全員が風呂を入りきるまでに、ほんとーに時間がかかるんですよね。みんな半身浴とかするからいけないんですよ。
そういう1つ1つの姉妹の喧嘩ネタが、私にとっては苦しくて辛くて、観てらんなくなります。
逆に美しいシーンに対しても
「こんな美しい姉妹愛、あるわけないじゃん!」
と反発心すら抱かせます。
たとえば庭の梅の実を年に1回みんなで積んで梅酒を造るシーンがあるのですが、全員が協力しつつ縁側でくつろいでるんですね。
絶対姉妹でやっても
こんな和やかなムードにならないからね!
そこでふと思い出されたのは
幼少の頃の苺狩り事件です。
我が家では小さい頃、食育教育…というか父親の趣味で、毎年家から車で20分くらいの場所に、苺畑をスペース借りしていました。つまりシーズン最中は苺狩り放題の食べ放題なんです。(管理事務所が畑の管理をしてくれるから、私たちは黙々と摘むだけ)
ステキって思うでしょ?
ただね、毎日狩りに行かないといけないんです。
毎日ですよ!(笑)
苺狩りといえば、観光半分の楽しいイベントだと思われがちですが、
毎日となるの、もう拷問
スペース全部の苺を毎日黙々と狩る姉妹+母。
忙しい日も熱い日も
行きたくない日も問答無用で苺。苺。苺。
そんな辛い農作業の中、喧嘩もしたし、行きたくないやりたくないとダダをこねて怒られて、
苺畑へ連日強制連行!
狩りの最中の30分くらいは拷問です。
しかし、それも最後の方は、塾があるとかそういう理由で、お母さんに押し付けていたように思います。ごめんなさい。
しかも毎日狩れるから、家は苺で溢れ返るわけです。
デザート苺。
朝は苺ジャム。
苺のババロア。
お母さん苺以外が食べたいー!!!
ってなって、苺は大量に余らせてしまうんですね。ああ苺の神様、すみません。
それから数十年たった今、私は少し前まで苺があまり好きじゃありませんでした。
ここ最近、大粒の苺の美味しさにやっと気付いたため、楽しんで食べれております。
苺狩りも3年程前にリハビリ的に観光で行くまでは、私の中ではずーっと拷問なイベントでした。苺狩りって、本当は凄く楽しいイベントですよね(笑)
ああ、海街diaryの話をするはずが、なぜ私は苺の話をしているんでしょうか…。
でも、1つ言えることは、
あの物語って、
男性が思う、理想の女姉妹を描いた物語なんだろうなって思いました。
原作はもう少し違ったので、恐らく映画の演出がそういう感じなんだと思います。
家での女姉妹の姿って、あんな綺麗な感じじゃありません。スッピン×メガネ×ひっつめです。
女同士の喧嘩って、本当に口が汚くドロリとしたものです。「死ね」とか「アンタ」とか汚い単語が沢山出ます。
親に対する憎しみや失恋をしたとき、あんなに綺麗に吹っ切れる女はいません。
親に聞かれるからと、姉の自室に逃げ込み、二人で夜中までグダグダ話して、あげくそのまま寝落ちた日々が、懐かしい。
女姉妹って、
美しくはないけど、いいもんなんだよねー…
海街diaryは、綺麗な鎌倉で綺麗な四姉妹が綺麗な家族愛を紡ぐ物語として、とても心が洗われる作品でした。
お姉ちゃん、元気にしてるかなー
[終わりの告知]