こんにちは。
雑食系恋愛ジャーナリストのおおしまです。
先日外出ついでに映画を観たら、思わぬいい作品に出会ってしまいました(`•ω•′)✧︎
多分今年イチよい映画だと思うので書いておきます。
あらすじ
どら焼き屋の雇われ店主の千太郎は、ある日突然現れた吉井徳江という老婆に、雇ってもらえないかと声をかけられる。
一度は断るも徳江は、ここのどら焼きはあんこがイマイチと言い、手作りのあんを千太郎に渡す。このあんが物凄く美味しくて、千太郎は徳江を雇うことに決める。味の変わったどら焼き屋は、一転大繁盛。みんなハッピーかと思いきや、徳江のあらぬ噂が立ち始める…
二人の掛け合いや、内田伽羅さん演じるワカナも、拙い感じが抜け感になっていて良かった(樹木希林さんのお孫さんなんだそう。将来が楽しみ
この映画が特に凄いと思ったのは、セリフが普通っぽく、かつ言葉の数が最小限に抑えられていること。でも演者の表情や四季の変化で感情や物語がしっかり伝わってきたことです。
よく映画で、くさーいセリフありますよね。
「俺は絶対、裏切ったやつを全員、許さない!」
みたいな、、、
いやいや、怒ってるときって、そんなハッキリ怒りを文章にしないでしょ?みたいなセリフ。
そういう逐一引っかかる言葉がなかったのも、映画に引き込まれた要素の1つでした。
余談ですが最近エッセイを書いていて、主観的な表情と客観な表情に悩むことがあります。
そもそも私のフィルターを通しているので、厳密には全て主観なのですが、
「バカたれ!」
と、父は叫んだ。
と書くか、
怒りの抑えきれない父は、周りが振り返るような声量で、私に罵声を浴びせた。
と書くか。
未熟な私は毎日毎日、まーいにち悩むのです。
そして上手く描けなくてこうしてブログを書くのです(=ω=;)はぁ
映画において主観はセリフ、客観は場面展開や無言の演技。そんなふうに考えてこの映画を観ると、「あん」は限りなく淡々と、客観的に物語を伝えようと作られた映画な気がします。
だからラストの一番伝えたかったセリフが、しっかり一番印象に残る。これって凄い構成力なんじゃないかと、素人ながら感動してしまいました。
ちょっとムズカシイ話になりましたが、
この物語のテーマは
生きる意味。
登場人物はしがらみや差別や確執に、それぞれ悩みながら生きています。その孤独感や影の暗さは、時に見ていて胸が苦しくなります。
自身が背負っている差別やしがらみ、確執は、自分がどう受け止めて生きるか次第なのではないか。映画の中の徳江おばあちゃんを観ていて、そんな強さをもらいました。
本当勉強にもなったし、良い作品でした。
余談ですが、この映画の見所はもちろんどら焼き屋のあん作りのシーンです。
糖質制限中の私は、もちろん餡子なんて食せません。
無理。食べたい…と、何度も何度も悶絶する、素晴らしいあん作りシーンも必見です‼︎
もちろんどら焼きは食べちゃダメです….
だめです。
だめったら。
だめなんだって…
あーああ。
美味しゅうございました。
映画「あん」パンフレットも買っちゃいました。上映中もう1回観に行こうかなと思ってるくらい好きです。
[終わりの告知]