こんにちは。
雑食系恋愛ジャーナリストのおおしまです。
東急電鉄のマナー啓発広告が、炎上しています。
動画とポスターを使って行われた広告の内容は、車内でお化粧する女性に向かって、別の女性が「みっともない」とつぶやくことから始まっています。
車内で化粧するのはみっともない。
人前で化ける姿を見せるのはみっともない。
そもそも化粧したあとの顔がたいして変わらない。
みっともない女を代表して申し上げます。
車内化粧がやめられず、
どうもすみませんでした!!!
30代の今でこそ車内化粧はしませんが、その昔マナー知らずだった私も、全然やってましたよ車内化粧。
もちろん、みっともないことを承知で。
もちろんもちろん、他人が「あーこいつ化粧し始めた」という好奇の目でチラ見していることも知りながら。
もちろんもちろんもちろん、車内化粧をしたって顔の造作はそう変わらないのも自覚して。
でもね、1つお伝えしたいのは
多くの女にとって化粧をする最大の理由は「恥」をかかないためです。
恥という視点で車内化粧をみていけば、
もう2度と会わないし口もきかない車内で偶然居合わせた人たちの前で、車内化粧という恥をかくか
電車を降りて会う人(もちろん知り合い)の前でスッピンという恥をかくか
女たちは究極の二択を迫られているわけです。
そこでどちらを選ぶか?
断然前者を女は選ぶわけです。
これが車内化粧をする女性の本音だと思います。
まあそんな懺悔めいたお話はいいんです。
今はしてないし!(ここ強調)
気になるのはマナー広告の中でも「車内化粧」というものが炎上している点にあります。
なぜこれが炎上するのか考えてみると、
女性だけが行う行為に対して、
それを行う背景をガン無視して
「マナー違反だ」という指摘をしたことが、
女性の反発を買うのだと思われます。
※ 「背景」とは、化粧は女のマナーと言われる社会背景とか、結局ビジュアルのいい女が優遇される世の中とか。
この構図、結局は最近の「女性差別だ!」という炎上と、同じ匂いを感じずにはいられません。
たとえば、先日は資生堂さんが「25歳は女の子じゃない」という言葉を美の啓発文句に盛り込み、CMは炎上し放送中止になりました。
これも、「女の子じゃない」という、結果として女性側だけを無作為に刺激する言葉になってしまったからこそ、問題になったのだと思います。(そもそも化粧品のCMなんで、女子限定の言葉になるのは仕方ないんですけどね)
もう少し広い視点でみていくとやっぱりここ数年は
「女性活躍」
「本当の意味での男女平等」
そんなフレーズがよく目に入ってきますが、
その裏側で、企業がまだまだ女性側だけを刺激するコンテンツを発信し続けてしまっている。
そんな印象を受けています。
そして結果として、感じるつもりはないのに、まだまだ「差別されている」ような感覚を抱く。
受け取る女性側も、その違和感に無意識的に気づき反応してしまう。
そんなことが起きてるのではないでしょうか。
その証拠として、今回の車内化粧の広告に対する意見には
「だったら車内で新聞広げるおっさんも、迷惑だからマナー違反と言ってくれ」
そんな意見が女性掲示板ではありました。
イタチごっこな意見ではありますが、
そう言い返さずにはいられない“追いやられている感覚が、女性の中にはまだある。
そういう見方もできるのかもしれません。
東急の広告も、女性が女性に指摘するというありがちなスタイルではなく
例えば鏡に映る車内化粧をする自分の姿を見て、
「あ、私今すごくみっともないかも」
と気づくような広告だったら、本当の意味での啓発広告になっていたかもしれませんね。
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