こんにちは。
雑食系恋愛ジャーナリストのおおしまです。
先週婚活居酒屋で知り合った男性とデートしました。少し前の記事で悶絶していた「私から飯を誘うのが非常に悔しかった男性」です。
「40歳、自称こじらせ男子」「恋愛したい!」「結婚したい!」ということで、
一体何をこじらせているのか、気になったのでデートしつつ、原因を探ってみました。
話を聞いていたら、日本の男女が抱える「らしさ」という闇、そして「自信がない」という他の人にもよく言える話が見えてきました。
ちょっと長めです。
蜂蜜の変わりダネカクテルを飲みました。甘すぎた…
さっそく食事をいただきながら、彼は何をこじらせているのか聞き出していくと、
どうやら彼には非常に崇高なポリシーがあって、
ポリシーに従って生きることが絶対!
という考えがあるみたいです。
たとえば
「男というのは、人前で泣くべきじゃない」
(なるほど。わかるわかる。昔よく言われていたもんね。)
「男というのは、強くなくてはいけない」
(精神的に安定してくれた方が、確かにありがたい。)
「男というのは、多くを語るべからず」
(そうね。まあ湿っぽい人は嫌かもね)
「茶色いお酒以外を飲む男はダサい」
※ビールやウイスキー、ハイボールのこと
(ん?)
「男たるもの、可愛いお菓子をコンビニで買うのは恥ずかしい」
※チョコボールやサッポロポテトなどはNG。プリングルスなど海外メーカーはOK
※女性や団体での買い物時はOK
(え?)
「男が一人でカットケーキを買うのは女々しい」
※ホールケーキは誰かと食べるために買ったという体裁でOK
※これも女性や団体での買い物時はOK
(ちょ…)
待て!待て!待て!
何かがおかしいよ!と、焦って彼に確認すると、他にも
「音楽好きならこのブランドを愛用すべき」
「営業ならこうあるべき」
みたいな、色んな職業や趣味の”ベキ論”があるんですね。
こじらせているというか、
もの凄く生きづらそう!
そしてもちろん私の直感はビンビン反応しているので、彼に聞いてみます。
「あの、自分に自信ないでしょ?」
「全然ない!!!」
やっぱりそうでした。
男女どちらを取材していても感じるのですが、「自信がない人」というのは、どうしても世間(親や他人)が作った価値観に、自分を合わせようとする傾向があるんですね。
周りの評価軸で生きようとするんです。
もちろんそれはある程度は必要なことで、社会性があるという証明なのですが、
それをしすぎると、自分の心を殺して生きなくちゃいけなくなります。
長期間続けると「自分は何をするとき(どんな人といると)幸せか?」という
”快”の感覚が鈍ってしまいます。
これって、めっちゃ恐ろしいです!
彼はこじらせ男子と笑っていたけど、コミュ力も見た目も普通の男性なのに、40歳まで未婚というのは、ここに理由があったのか…という事が私の中で判明しました。
「ああ、私もそうかも…」
と自分事のように読んでいる人に、もう少し怖い話をしますね。
この「自分に自信がない」という感覚は、かなり曲者です。
どうして曲者かというと、理由は2つあります。
※本当はもっと沢山あるけど、とりあえずこの2つ。
1:類友の法則で、似た人が吸い寄せられる
これは皆さんなんとなくわかると思いますが、「自信がないから認めてほしい」というスタンスで恋愛すると、高い確率で同じようなタイプの人を引き付けられます。
もれなくお互いが認めてくれモードになって、片方がDVに走ったり、浮気したり、自分探しの旅に出てしまいます。
そう、全然幸せになれない奴です。
しかも相手も自分を認めてくれません。
2:自信がないから自分を正当化させる癖がつく
そしてもう1つは、「自分に自信がない人」がやりがちな思い込みと癖です。
自信がない人は、頑張り屋さんがけっこう多いんですね。
仕事や勉強や美容に力を注ぎ、そこで得られたものを自信の代わりに、鎧として身にまとおうとするためです。
ただ、そうなると恋愛で失敗をしても、こう考えてしまうんです。
「私は頑張った!私は悪くない!」
頭では自分の悪い点も気付いているのですが、腑に落とす事ができないんです。だって落とすと自信が枯渇するから。
離婚でもケンカでも仕事のトラブルでも、誰かが100%悪いということは、あまり無いものです。
しかし自信のない人は、自分の落ち度を認めると、すでに枯れ気味の自信が枯渇してしまいます。
だから、自分を正当化させる癖がついてしまうんです。
「私も悪かったし、あなたも悪かったよね」
という前向きな両成敗ができないのが、2つ目の問題です。
今日はちょっと暗い結論が出てしまいましたが、
「らしく」ある前に、不完全な自分を認めて
そしてせめて、
一人でいるときは、不完全な自分を楽しんで
そう思うのでした。
ちなみに今日の話をもっと真剣に考えたいなら、この2冊がオススメです。
書籍の中では自己肯定感のなさや自信のなさを「心の穴」として丁寧に解説してくれています。
こちらは自信のなさや「ベキ論」から解放するのに役立つ本。
毎朝ノートに自分のナチュラルな感情を書き留めるワークが紹介されており、心地よさや真の幸せを思い出す方法が書かれています。
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